2020/10/05 11:39
東欧の赤
waldoの赤いセーターは
ピアニストの方の元へ旅立ちました。
前回のブログで合わせたsi:mのフレアスカートのような
ミモレ丈スカートで落ち着いた雰囲気に
細身デニムに合わせてパリっ子風に
色んなコーディネートを楽しんでくださると嬉しいです。
si:mのフレアスカートはこちら。
ベージュしか在庫がありませんとお伝えしましたが
メーカーさんが黒を1着探し出して?
届けてくださいました。
ありがとうございます。
黒なので色の微妙な説明は不要だと思いますが
スカートの裾がゴム編みで処理されています。
こちらのニットスカート
メリアス編みを普通のセーターのように縦に使わず
横にして使っているのです。
その効果なのか
歩くとスカートが重力にあわせて
タフンタフンとしっとり揺れるというより
横にゆらりフワリと流れるように揺れるので
ニットスカートなのですが軽やかな印象です。
擬音語ばかりで、、。伝わるといいけれど。
si:mはメーカーながら、デザイナーさんのちいさなこだわりを端々に感じる丁寧なパターンが多く
また今後も話題にあがると思いますが
このニットスカートに関しては裾の処理と
編み目の増やし方がとても細かく
写真だと伝わりにくいくらい細かく
↑一定の間隔でプツプツなっているの、わかりますか?
腰あたりから裾まで
だいたい縦5センチごとに1センチ間隔で目を増やしていて
どこで増やしたかわからないくらい
自然なカーブを描いて裾までひろがることと
模様とはいえない微妙な表情がでていることが特徴だと思います。
編み棒で試しにこの方法で
増やさない目と増やす目を計算しながら
編んでいくことを想像したら
とんでもないことになるなあと
しげしげ眺めてしまいます。
このスカートはもちろん機械編みです。
お店に遊びにいらしたときはしげしげみてみてください。
写真のコーディネートに合わせているのは
jun okamotoの薄手なセーターです。
袖に別布がついています。
こんな感じの別布
レースに、フロッキー加工(←簡単にいうと生地の上からベロア風に加工する技術)
でネイビーの千鳥格子柄がふきつけてあります。
言われてみればレース!
言われてみれば千鳥格子!
と、良くみて納得できる
ものすごくわかりにくいテキスタイルです。
レースに千鳥格子柄が乗ったときの予測できない表情を楽しめます。
首元のハイネックは、前身頃と一枚になっていて
後ろまでグルンと一枚
実は贅沢な布の使い方をしていて。
後ろボタン部分にゴムがはいっていることで
くしゅくしゅ感と若干の立ち上がりがあります。
ハンガーにかかっているだけだとほんとにわかりにくくて
じっくり観察してはじめて、こんな技を使ってるの?
と気がつきます。
jun okamotoはそういうお洋服が非常に多く
また
洋服一点一点に題名が付いているので
一着持っていると自分なりの物語が広がり
何年越しに気づくこだわりがあるかもしれません。
ちなみにこの薄手セーターの題名は
首元に残る香りを含んだトップス
題名もわかりにくいのが良いです。
jun okamotoさんのお洋服を入荷するようになって
展示会に足を運び、デザイナーさんの生地説明などを聞くたびに
細かすぎて伝わらないモノマネ選手権
というテレビ番組があったな、
山本昌選手と阿部慎之助のモノマネと
落合博満選手のモノマネが好きだったな
と、毎回、脳のすみっこの方で思い出していて
なのでいまはもうjun okamotoさんの展示会のために
お洒落な代官山ショップへ足を運ぶのを想像するだけで
落合博満選手の顔が浮かぶようになってしまっています。
想像力フル回転させてくれるjun okamotoの
今季の個人的に大好きなトップスは
旋律とメロディの違いが分かっているブラウス
横すがた
後ろすがた